GW悲喜こもごも(Sweet Bitter Candy編)

もう6月も後半、梅雨入りもして、まだGWとか言ってるよこのブログ!
という感じで申し訳ありませんm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m
GW後も週末・平日ともに登山者数が多い状態がずっと続いています。
2017年雲取山フィーバーはすごいです、ほんとに…。

いきなり話が逸れますが、(笑)
GWからまだ続いている現象で可愛いのは小鳥たちの営巣活動です。
四月末から今くらいまでの時期、主にヒガラ、たまにヤマガラ、稀にコガラが
小屋の近くまで、時には小屋の中にまで入ってきます。
人家には紐や布や毛布など、フワフワの良い巣材があると知ってるんですね。
入ってきてちょっとくらいむしっていくのはいいけど、
ガラスにぶつかって脳震盪をおこしたり、中には死んじゃうのもいるので
小屋の玄関に巣材提供台を設けました。
この近くで獲れた鹿の毛をゴム紐でくくっておいているだけ。
小さい足で押さえて、小さい嘴にくわえて、一生懸命持っていく様を眺めて楽しんでいます。
IMG_2177

FullSizeRender
でもさ〜あんたたち、ま〜だ巣づくりしてんの?
そろそろ卵産んで子育てしないといけないんじゃないのぉ?
とお節介オバサンのようなことを言いつつ、
今日もまだ鹿の毛を追加しています(^_^)。

あ、人間のお客様が沢山いらっしゃって、嬉しいこともあったのですよ〜もちろん。
まずはTさんご家族の再来。
Tさんは去年の4月29日、この小屋が「有人の避難小屋」から営業小屋となって
記念すべき第一日目の夜にいらっしゃった印象深い親子でした。
なんと、小屋番Tの記念すべき第一回カミナリの対象となられたのです(^_^;)。
19:00すぎに五歳の息子さん連れであらわれて、怪我でもしたかと思ったら
小袖出発が14:00だったと。自分一人ならまだしも子連れではイカンですな〜。
とにかくご飯を食べて休んでもらい、息子さんが寝た後、
お父さんとちょっとだけ飲んで、いろいろ話をしましたっけ。
翌日は二人とも元気に降りて行きました。
そのTさんが、今年は奥様も連れて三人で来てくださったのです。
息子さんが「あの小屋だったらまた行きたい」と言ってくれたそうで…
(その子が上記の巣材台に、石や枝を飾ってグレードアップさせてくれました(^^))
そして雲取山初挑戦、見事行って帰ってこられましたよ!
これから親子でもっと高い山に登るのかな。またお話を聞くのが楽しみです。

それとGW最終日に、
山のシンガーソングライター橋本良春さんが来てくださいました。
橋本さんは西国立で居酒屋「こまくさ」を奥様と経営してらっしゃいます。
↓「こまくさ」さんのHPはこちら
西国立 居酒屋こまくさ
その奥様とはなんと!その昔、七ツ石小屋で運命の出会いをして
ご結婚されたという、この小屋とご縁の深〜い方なのです。
この日はかっこいいPVの撮影をしちゃいました。
どうぞお聞きください♫「芽吹きの頃に」。

この七ツ石小屋オリジナルソングは2014年に作っていただいたのですが、
この時もGWに事件がありました。
親子が別々のルートを取り、そのままはぐれて迷子に(当たり前です)。
山中一人でいた子供は心配した別の登山者に連れられてこの小屋へ。
夜に警察が迎えにくるまでこの小屋でお預かりしていたという事件でした。
橋本さんはたまたまその夜にもいらっしゃっていたのです。
この歌の最後はそのエピソードが素敵に折り込まれています。

まぁ、本当にいつもいつも……「♪悲喜こもごもの山小屋の夜〜」ですね。

山小屋で小屋番をするならば、決して平和な日々ばかりは送れない。
良いこともイヤなことも、出会いも別れもある。
それをそのまま受けとめて、私たちもゆっくり成長していけたらと思います。

では最後にもう一曲、私たちが目指すような、小さな山小屋の理想の雰囲気が
ぎゅっと詰まった歌をお聞きいただいて遅ればせまくりの筆を置こうと思いますm(_ _)m。
「ストーブ燃えて」。