11/16(土)から施行!災害ボラさんありがとうキャンペーン

突然ですが………
完全な思いつき企画で、いきなり今日から実施します。

先日、小屋泊のお客さんとの話で
「災害ボランティアをする人がもっと優遇されてほしい」
「高速道路無料措置などはあるけどもっと何か」
「交通費の全額保証やお食事券とか」
「一年間消費税0%とか」
「某桜を見る会参加権とか←いらんし中止になったし」
…と盛り上がったのですが(笑)、
こうしたことは私たちには、当然どうにもできません。

そこでほんとうにささやかではありますが
以下のキャンペーンを行います。

2019年の台風15号、19号、10/25の豪雨による被害で
・自宅が被災した
・親戚や友人が被災し、復旧作業を手伝いにいった
・各自治体の災害ボランティアセンターを通じて活動を行った
これらのうちいずれかの方で
11/16(土)以降、七ツ石小屋に小屋泊またはテント泊される方
は小屋番にお申し出いただき、
現地で撮った画像(個人宅は撮影禁止が多いのでボラセン内などで可)や、
ボラセンの名札の画像、または名札そのものを見せていただくか(下の画像のような)、
画像がなければ体験談を聞かせていただければ、
600円相当の販売品をプレゼントします。
(お一人様一回限り)
終了期限は、とりあえずは2020年4月30日までとします。
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ほんとうは小屋泊料を半額や無料などにしたいのですが
宿泊料金は小屋番の一存で変更してはいけないことになっており、
販売品は原価と歩荷代がかかっているのでこれが精一杯で、ささやかすぎて申し訳ありません。
でも、これがきっかけになり
災害ボランティアに行く人が一人でも増えてくれたらと思っています。

前回のブログで
「もし登山できる健康な身体と、少し遠くに行く行動力と、山の装備があるなら
それに少しの買い足しで済むので、各被災地にボランティアに行ってほしいです。」
と書きました。
山小屋のブログとしては完全に話題が逸れているので
あまり文字数を割くのもと思い、短めに表現したのですが
結果、言い捨てっぽくなってしまったかもしれません。
災害ボランティアをしたことが無く、
物理的・心理的にハードルを感じている人には不親切だったかもしれません。
この際だから丁寧に書きましょう。

登山と災害ボランティアは非常に親和性が高いのです。

「登山できる健康な身体」とは、
登山程度の強度の運動を、休憩をはさみつつ4〜5時間行なえるような身体であれば充分です。
「少し遠くに行く行動力」とは、
岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、長野県のいずれかに
マイカーまたは公共交通で、行き方を自分で調べて行ったことがあるなら問題なし。
「山の装備に少しの買い足し」とは、
お手持ちの速乾性のシャツ、動きやすい長ズボン、帽子、防寒着、ザックなどの他に必要なのは
具体的にはゴム長靴、踏み抜き防止インソール、ニトリル手袋、ナイロンヤッケなどで、
作業着専門店で山に使えるものを物色したことがある方なら、すぐに買いにいけます。
登山する人にとっては物理的ハードルはかなり低い
(むしろこの三つの条件をサラッとクリアするのは、
登山しない人ではかなりハードルが高い)ことが伝わったでしょうか。

あとは心理的なハードルですが、
登山する人って基本的にキツイことを楽しむ能力に長けてますよね?
山の専門用語で言うと「ドM」ってヤツですが、まぁそういうことです(笑)。

実際、災害ボランティア現場で、登山ブランドの服を身につけていると
山ヤさんに話しかけられて山話に花が咲くといったことはよくあります。

このキャンペーンをきっかけに、七ツ石小屋で、また他の山小屋でも
「〇〇山って難しいですか?」「そんなことないよ」という会話と同じように、
「災害ボランティアって難しいですか?」「そんなことないよ」とか
「〇〇県はハードだけどやりがいあるね」「じゃあ行ってみようかな」とか
「〇〇ボラセンはスタッフの感じが良くて、近くに温泉が」「いいですね〜」
…といったやりとりが生まれるといいなと願っています。

小屋番に声をかけてくださる方を本気で待っています。