今年もお世話になりました

2021年が暮れていこうとしていますね。
なかなかブログを更新できず、すみません。
せめて年の暮れのご挨拶をせねばと筆をとりました。

今年は救助のヘリコプター出動が二回ありましたが
幸いにもどちらも重大な事故ではありませんでした。
むしろ、それを契機として山梨県警との連携が密になり
近いうちに、山の安全により寄与できるようになりました!という
良いお知らせができると思います。

また、コロナの影響も続いた一年でしたが
たくさんのお客様に恵まれ、支えていただき
とにかく商売をしていられるというありがたさを感じた一年でもありました。

これより少々個人的な話になります。
2021年という年は小屋番T自身にとって一つの大きな節目になったと感じています。
「あれから10年経ったなぁ」と
「これから進む道はこっちで、もう迷わない」とを、
今年一年間、強く感じながら過ごしていました。

10年前の2011年、当時の私は
都心の職場に通い一日中PCの前に座って仕事をしていました。
小さな弱い人間であることこそを良しと考えていて、
小さな幸せを並べて満足し安心していました。

3月、職場で地震に遭い、例に漏れず帰宅困難者となり徒歩でようよう帰宅。
その後、多くの方々と同じように大きな不安の渦に投げ込まれて
とにかく何かしないといられずに、もがきはじめました。
そして年の暮れに普通自動車免許を取得(年齢的に劇遅)。
これで自分も少しは変われるだろうか…と考えていました
(免許更新のときには当時の心細さと焦燥がよみがえります)。

その後も職を辞したり引っ越したり
新しい仕事に就いたりやめたり、さまよってきたのですが…

10年後の今、まさか自分が管理運営する山小屋で
お客様と一緒に年越ししているとは、
そしてもう、それがわりと板についているとは(笑)、
もちろん想像すらしていませんでした。

ジタバタしている私を見守ってくれた家族と友人たち、ありがとうございます。
一緒にもがいていた同志の皆さん、行動し変化するエネルギーを分けてくれてありがとうございます。
同志の一人であり、いま伴侶となって一緒にドタバタの人生を歩んでくれているT氏、ありがとう。

七ツ石小屋に関わるようになってからは、
山で生きる偉大な先人の方々、人生の先輩方に多くの教えと導きをいただきました。ありがとうございます。
そして一緒になってワイワイ、ケンケンガクガク、ワッセワッセ…と
小屋をサポートしてもりあげてくれた仲間のみなさん、ありがとうございます。

10年前に比べて自分自身が大きく強くなったとは思いませんが、
たくさんの方たちのおかげで小屋の地盤は確実に固くなりつつあります。

そんな七ツ石小屋を訪れ、愛してくれる皆様
本当にありがとうございます。
今後も変わらぬご愛顧をいただければ幸甚の至りです。

願わくば10年後の年越しも七ツ石小屋で迎えられたらと思います。
そのためには小屋番T夫婦共々、精神も肉体も健康に保たなければなりませんね。

2022年が皆様にとってより良い年になりますように。
どうぞ良いお年をお迎えください。