冬の愉しみ (日の出編)
先日、久しぶりに雨が降りました。
連日晴れて乾燥して気温が低い奥多摩の冬。
カキーン、ピキーン、という擬音語が似合う空気。
それがだんだんと緩んでいっている気配がします。
普通なら、早く春が来ないかな…というところですが、
この小屋で日々を過ごすようになってから
行く季節を惜しむ気持ちの方が強くなってきました。
何かにつけてバタバタしてばかりいるからかな?(^_^;)
それにやっぱり、私たちは奥多摩の冬が大好きなんです。
魅力の一つは、なんといっても日の出。
当小屋のテン場からきれいな日の出が見られるのは
10月中旬から2月下旬くらいまでの期間限定です。
なぜなら東に赤指尾根があり、
上記以外の時期は尾根の肩からすでにだいぶ高くなったお日様が出てくるため、
きれいな朝焼けにならないからです。
では、日の出の位置が尾根を離れて南にズレていき、また東に戻っていく様をご覧くださ〜い。
きっちり定点観測しているわけではないので、不正確さと分かりにくさがあるのはご容赦を……。
画面左側の斜面が東の赤指尾根、画面右側が南方向です。
10月16日、5:55頃。杉の木の枝の中から日が出てきました。
11月25日、6:30頃。ちょうど中央の低めの木にかかりました。
12月18日、6:45頃。冬至近く。尾根からかなり離れました。
さらに……
日の出の前には、こんな神秘的な空の色になります。日の出そのものよりきれいかも。
冬の間は晴天率が高いのでかなり頻繁にこんな景色が見られます。
早起きして着込んで、軽く氷点下、時には-10度やそれ以下の中、
カイロやコーヒーを握りしめて待つの、なんとも言えぬいい感じですよ。
そしてお日様が昇ってくると、光が当たった頬がすこーし温かくなるのが分かり
心の底からありがたい……という気持ちで満たされます。
この冬の日の出ショーはもう終わりですが
来年また見にいらしてくださいm(_ _)m
その際は冬山の装備万端、体力満タン、気合パンパン┌(`∧´)┘でお願いしま〜す!