冬の愉しみ (日々編)

前回、冬が去ってしまうのが惜しいと書いていたら、
再びまとまった雪が降ってくれました〜(^-^)
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一月は雲取山の標高「2017.1」メートルにあやかってけっこう賑わいましたが
二月に入ってからは少し落ち着いています。

お客さんぜんぜん来ないんじゃないの?
小屋番の食べるものあるの?
などと心配してくださる方もいらっしゃいますが、そこまでではありません。

それどころか、七ツ石小屋にとって厳冬期は、実はとっても楽しい時期なのです。

冬の雲取山に七ツ石小屋泊で来られるお客様というのは
やはり熟練の方や常連の方が多いです。
冬に来られる方達はやはり驚きの経験談も多く、お話しが盛り上がります。
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とくに、二月のお客様では嬉しい再会の方が四組もいらっしゃいました。
私、小屋番Tのアルバイト時代にいらした方たちです。
今までももちろん嬉しい再会がたくさんあったのですが、
やはり冬の方はとくに印象に残っていますね。
お顔を見てすぐには気づかなくても、
「その日は他にこういう人がいて俺たちは〇〇を作って食べてた」といわれると、
その日の天気や空気感まで思い出せたりしました(^-^)。
三組は「雲取山には冬に来る」と決めていて二年前、三年前も冬に来た方達。
もう一組は三年前の五月にいらして、私が「冬はイイよ」と言ったので今回来てくださった方でした。
またまた、冬でも他の季節でも、お待ちしていま〜す!*\(^o^)/*

それと…冬は小屋の中までが「天然冷凍庫」になるので食材が傷みにくいのが良いですね。
お客さんが自炊用に持ってきたもので
「朝、家の冷凍庫から出してきた肉が十時間たっても凍ってる」
「冷凍してないカット野菜も凍ってる」
というのはよくあること(笑)。
私たちの日々の食材は、例えば…
肉類は部屋の中でも日陰の方に置いておけば、勝手に凍っています。
ジャガイモはうっかり凍らせたら、おいしくなくなってしまいました。
玉ねぎ、ニンニクはすごいですね。まったく大丈夫です。
卵も大丈夫だと信じていたのですが、外気温-13度(室温-10度前後?)の日に見事に凍りました〜(笑)。
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(Hさん写真提供ありがとうございます)
(ちなみに、割らずにぬるま湯にしばらくつけておいたら生卵に戻りました)

卵が凍るような寒い小屋に泊まりたくないよ〜と思われてしまうかもしれませんが……
二、三年前に来られた方がみんなびっくりする
フッカフカの新しいお布団がありますので、
皆さん「あったかかった〜」とおっしゃっています。

とはいえやはり冬山。
ちゃんとした冬山装備で来るのはもちろんですが
ハイドレーションの水や、野菜が室温で凍るのは当たり前、
お客さんにキャラクターの濃い方が混じるのも当たり前(^_^;)?です。
そういう覚悟ができた方は、残り少ない冬のうちにどうぞお越しくださいませ(^_−)−☆
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※不適切な表現があるとの指摘をうけ、文章を一部訂正いたしました。
ご不快な思いをされた方には大変申し訳ありませんでした。
(3月23日 記)

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