七ツ石小屋泊、はじめての方へ

春ですねー。
空気がモヤってます。小鳥が明らかにはしゃいでます。
でもまだまだ山は雪景色、冬装備が必要ですよー。

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さてさてご予約は、早くも五月のお電話をいただいております。
予約の際は、こちらのページを読んでいただくのは必須ですが
「自炊小屋は初めて」「山小屋も初めて」という方も多く、よく質問もいただくので
今回は七ツ石小屋泊の1日がどんな感じなのか、詳しく紹介してみます。

例えばGWなどのお客様が多い時期、
鴨沢から七ツ石小屋へ来て宿泊、翌日雲取山をピストンして鴨沢に降りる場合です。

鴨沢から七ツ石小屋はコースタイムでは3時間ですが、ペースは人それぞれ。
2時間で来られる人もいれば7時間かかった人もいます。
ご自分のこれまでの登山経験からペースを予測して計画してください。
当小屋では到着時間に決まりはありませんが、
初心者の方は、山の鉄則「小屋到着は原則15時まで」を念頭に。
そうすれば途中で何かトラブルがあっても日没までに対処する余裕が生まれます。

宿帳の記入・受付を済ませて、あとはごゆっくり。
もし到着が午前中であれば、その日のうちに雲取山にピストンされる方もいます。
雲取山は明日にするけどまだ元気!という方は、七ツ石山や鷹ノ巣山に行ったりも。
のんびりしたい方はテン場でボーっとするも良し、小屋の蔵書を読むも良し。
土間でティータイム、または早くもプシュっとあけちゃっても良しです。

客間は13畳。お布団12枚とザック置き場でぎっしりになります。全員同じ部屋です。
寝る場所は、予約のお客様がだいたい揃われたら
翌朝の出発時間やトイレが近い方などをふまえて、小屋番が決めさせていただきます。
お客様が12名以上のときは、二枚の敷き布団スペースに三名などで
寝ていただくことになります(毛布と枕は十分な数あります)。
なにぶん小さな小屋ですのでご了承ください。
(平日は混み合いませんよ〜。)

自炊小屋なので、食事の時間もとくに決まりはありませんが
だいたい皆さん16〜17時くらいから土間で夕食作りを始められます。
ご自分の食材と道具はご自分でお持ちください。
同日になった方々と山談義をしながらゆっくりお食事を。

土間の小さな明かりで団欒している時間に
ヘッドライトをつけてやっと到着!という方も時にはいます。
予約なしの飛び込み宿泊の方がいらしたら
寝るスペースを更にぎゅぎゅっと詰めていただく場合もあります。
最近は「完全予約制」の山小屋も増えてきていますが
この山域で「予約なしはお断り」としたら遭難者が出てしまいます。
私たちも予約の段階から飛び込みの方を想定して人数調整をしておりますが
お客様にも、「七ツ石小屋は避難所としての役割をもっている」ということを
ご理解いただきご協力くださいますようお願いいたします。

夜は20時に消灯です。
トイレに行くときはヘッドライトが必要です。そばに置いてお休みください。

翌朝、雲取山にピストンされるなら、コースタイムでは3時間半です。
せっかく小屋泊して時間に余裕があるんですから
コースタイム×自分のペースに、プラス1時間くらいみて、ゆっくり楽しんでもいいでしょう。
コッヘルなどの不要な荷物は小屋に置いていっても結構です。

小屋に戻られたらパッキングをし直して、遅くとも14時くらいまでにはこの小屋を発ち、
日没前に国道まで下山しきれるようにしましょう。
「最終バスで帰ればいいや」ではダメですよ。
バス時刻ではなく日没時刻で行動計画をしてくださいね!

いかがでしたでしょうか〜?
何か少しでも、七ツ石小屋泊のお心がまえの一助となれば幸いです。

冬眠派のみなさん、ウォーキング、ジョギング、低山でのトレーニングをしっかりやって
元気にいらしてくださいね〜!
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