くろがね小屋へ行ってきました

暑さは少しひと段落。
お天気が怪しいこのごろです。
今回も、ひと月ほど時間を戻しまして
「梅雨に乗じて、他の小屋に遊びに行っちゃおう企画・第二弾」!
先日の三条の湯さんに続いて
福島県は安達太良山の、くろがね小屋に行ってきたレポートです。
くろがね小屋は来年度に建て替えが予定されています。
現状の、吹き抜けとカイコ棚の、趣きのある小屋を味わいたい方は
今年度中に是非是非、お運びください。
車で行く方は二本松インターが便利です。
インター降りて13kmで登山口のあだたら高原スキー場へ。
くろがね小屋はそこから徒歩約二時間です。
最初は「馬車道」と「旧道」が何度も交差する中
旧道のやや急な登りを行きますが、
勢至平入口あたりからは平坦で歩きやすい道。
硫黄の匂いがしてきたら、もう小屋はすぐそこです。
くろがね小屋から安達太良山までも一時間と、
初心者の方でも登りやすい山ですね。
ルートは他にもたくさんあり、上級者の方も何度も楽しめるのも魅力です。
小屋の内部はこんな感じになっていまーす。
山小屋らしい、素敵な作りですね。
吹き抜けになっていることで一つのストーブで全館暖まるんだそうです。
二階が寝室。大きな二段ベッドのようになっています。
上の段に上がって吹き抜けを覗き込むと一階の床までの高度感があって
猫になったような気分。ちょっとワクワクしますよ。
夕飯は名物くろがねカレーです。
甘めのルーが疲れた身体に嬉しくて、いくらでも食べられちゃいそう。
おかわりもアリですよ〜!
三条の湯さんに続いてここも温泉のある小屋。
小屋裏すぐに源泉があり、この辺り一帯の温泉地もここから引いています。
硫黄成分が濃くて、すごーくあったまります。
(お風呂場の画像がなくてごめんなさい)
翌日、見事に晴れたので安達太良山へ登りました。
酸性土壌のためなのか、ツツジの仲間の
ベニサラサドウダン、ウラジロヨウラクがたくさん。
ちょうど花盛りでした。梅雨も悪くないですね!
これが「乳首」と言われる山頂でーす。ちょっとだけ手を使って岩登り。
山頂からは磐梯山に、雪を抱いた飯豊山頂が見えました。
雄大な優しいラインの峰々が、東北の山に来たんだなーと実感させてくれます。
さて山頂から小屋へまっすぐ戻るのではなく、
ちょっと鉄山のほうへ寄り道して火口を見に行きます。
火口付近は道が赤かったり、黄色かったり。
青空と白い雲と松の緑も合わさって何だかカラフル(?)な景色です。
どーん!これが火口です。
奥多摩ではちょっと見られない景色ですね。ドキドキします。
火口、格好いい!
かこう、かっこういいー!(二度も言わなくていいか…)
さあ小屋に戻ってパッキングしなおしたら、くろがね小屋ともお別れです。
アズマシャクナゲに見送られながら帰りまーす。
この古い小屋のうちに、もう一度来たいなぁ〜。雪の時に来たいなぁ〜。
もし実現できたらまたレポートいたします。
大変お世話になった小屋番のTさん、
駆けつけてくださり小屋番同然に働き、一緒に飲んだ地元山岳ガイドのMさん、
地元温泉地の湯守りの皆さん、
本当にありがとうございました!
くろがね小屋が、建て替えても素敵な小屋になり、
人々に愛されずっとずっと存続していくことを願っています。